令和2年9月の定例金沢市議会が開かれ、主に新型コロナウイルス感染症対策や補正予算が議題となった。
出席した市長の山野之義氏は、感染防止と経済活動の両立に対する取り組みについて説明した。
特に、保健所の体制強化として、保健師を3名増員することや、PCR検査装置の増設に取り組む内容を伝えた。
また、市立病院における医療体制の充実を図り、救急外来診察室の拡張を進める方針を示した。
次に、地域経済の支援策として、観光関連産業に焦点を当て、金沢の魅力を発信する宿泊キャンペーンを実施する計画があることを述べた。
経済局長の山田啓之氏は、商店街の活性化策として、プレミアム商品券の発行支援を強調した。
さらに、補正予算案には新型コロナウイルス感染症緊急対策に係る経費などが含まれ、合計で45億5,582万3,000円の修正が求められることとなった。
このうち、新型コロナウイルス関連では、イベント中止による損失の補填や、医療用資材の備蓄費用などが計上されている。
議案第27号から36号にかかる内容は、災害復旧や福祉施策に必要な経費の追加が多くを占める。議案の詳細について議員からの質疑も活発に行われた。
野本正人議長は、松村理治氏の防災・安全対策特別委員への選任について議題に取り上げ、異議がなかったことから正式に決定されたことを報告した。
さらに、本会議の会議期間が9月15日までの15日間と定められたことも確認された。
その後、首長から提案された地域の過疎化に対する取り組みや、教育現場の支援策も話題に上がった。
特に、今後の教育施策として、中学校へのエアコン設置が前倒しで実施される旨が伝えられた。
次回の本会議は9月9日に予定されており、休会を挟んで議案調査が行われることが決定した。議会は、活発な議論を通じ、市民にとって必要な施策を進めるべく取り組む姿勢を示した。