令和3年6月の定例月議会では、金沢市の様々な重要事項が審議され、特に予算案やコロナ対策が焦点となりました。
まず、令和3年度金沢市一般会計補正予算(第3号および第4号)が提案され、議員による質疑が行われました。山田啓之経済局長は、金沢マラソンの開催に関し、昨年はコロナの影響で中止されたが、今年は開催できる見込みであると述べました。また、参加者数の制限についても言及し、感染防止対策を徹底する意向を表明しました。
続いて、金沢21世紀美術館の新館長についての質疑がありました。上田雅大議員は、長谷川祐子氏が新館長に就任したことを挙げ、今後の方向性について市長に期待を表しました。市長は、館長の経験が美術館のさらなる発展に寄与することを期待していると応じました。
また、オリンピック・パラリンピックのホストタウンとしての役割についても話が及び、特にコロナ禍での感染防止対策を含む事前合宿の受け入れ準備が進められていることが報告されました。現時点で約100名の選手・スタッフを受け入れる予定であり、万全の感染防止策が求められています。
一方で、バリアフリー観光の推進についても言及があり、南海トラフ地震などの大災害への備えや、地域包括ケアシステムに基づく高齢者の見守り体制の強化が求められています。また、教職員や職員に向けた効果的な研修や、地域住民に向けた健康政策も重要なテーマとして取り上げられました。
市内の高齢者福祉や子ども支援、そして特に新型コロナの影響を受けた事業者支援が急務であり、各事業者の実態調査を行い、具体的な支援策を検討する必要性が強調されています。特に、医療費の負担が高まっており、現行の制度見直しの必要性も指摘されています。