令和2年度臨時第1回金沢市議会では、新型コロナウイルス感染症に対応した補正予算案が提出された。本議会は、令和2年4月28日午前10時に開会し、36名の議員が出席した。
議案第1号、令和2年度金沢市一般会計補正予算に関する市長、山野之義氏の説明が行われた。新型コロナウイルスの影響により、感染拡大防止対策として市独自の緊急事態宣言を発出したことなどが報告された。
山野市長は、国の緊急経済対策に基づく482億円の補正予算を編成し、具体的には感染拡大防止策、地域経済対策、市民生活支援、文化振興への対応が含まれていると述べた。また、金沢市立病院での看護師らの増員や人工呼吸器の追加配備も行い、感染対策を強化していく方針を示した。
下沢広伸議員が質疑を行い、補正予算の詳細や感染防止用の資材調達の状況について質問した。市長は、保健所や医療機関で必要な医療用マスク、消毒液の確保について努力する意向を示した。また、飲食業への支援策も説明され、特に飲食業者に対する市独自の給付金支給が検討されていることが述べられた。
その他、文化振興に関する支援として、オンラインでの工芸展が提案され、地域経済や文化に与える影響を最小限に抑えるための施策が検討されている。さらに、特別定額給付金についても迅速な支給を目指し、制度の周知を図ることが確認された。
市民生活の安定が求められる中、教育面でも学習プリントの配布や様々な支援策の強化が進められるとの報告があった。市長は、引き続き市民の安全・安心を確保し、経済対策を迅速に進める重要性を強調した。