令和3年3月定例月議会が開催され、14件の議案が上程された。
特に注目されたのは、令和2年度金沢市一般会計補正予算である。
この議案には、広田美代議員(日本共産党市議員団)の反対意見が挙がった。
彼女はサッカー場再整備プロジェクトに関する建設工事費が、79億8,000万円にも上ることに問題を指摘した。
「このコロナ禍において、現在地から移転新築する必要があるのか疑問である」と強調する。
また、金沢港建設事業費も取り上げられた。
広田氏によると、この事業は2020年度当初で440億円という巨額の費用が見込まれている。
コロナ禍の影響でクルーズ船の依存や事業の妥当性が問われ、「このような大規模な投資を続けるべきなのか」と懸念を示した。
さらに、マイナンバーカードの交付に関する予算案も採り上げられた。
政府の通り、国民が個人情報保護に不安を持ち、申請が進まない状況を広田氏は指摘した。
「マイナンカード推進に関する予算を見直し、生活支援や事業者支援に予算を回すべきである」と発言した。
その後、議案の採決が行われ、議案第122号及び他の議案が原案通り可決された。
野本正人議長は定足数に達することを確認し、会議を終了した。
次回の本会議は19日午後1時から開催される予定である。