令和5年6月16日に、金沢市議会が定例月議会を開会した。
本会議では、永年在職議員の表彰や議員辞職勧告決議といった議案が審議された。
特に、議員辞職勧告に関しては、9番の喜成清恵議員が酒気帯び運転容疑で摘発された問題が取り上げられた。
福田太郎議員は提案者として、喜成議員の行動が市議会の品位を著しく損ねたことを指摘し、辞職勧告を必要としたと述べた。同議員は、報道で判明したアルコール濃度や、過去の警告を受けたにもかかわらず、適切な対応がなされていない現状に憤りを表した。
一方、喜成議員は、説明責任を果たさず、過去の職務の辞職をもってけじめをつけたと述べるなど、反省の姿勢を示さなかった。
この議案は全員の賛成により可決され、喜成議員に対する辞職勧告が決定された。議員間では、市民の信任を受けている以上、倫理観や法律を遵守することが求められるとの共通の認識が確認された。
その後、議案第2号の令和5年度金沢市一般会計補正予算について、市長の村山卓氏が提案理由を説明した。彼は、物価高騰に対応すべく、低所得世帯向けの給付金の支給や中小企業への支援策を強調した。この内容には、地域における商業活動の活性化を目指す施策も含まれている。
また、坂本泰広議員は、在職10年の表彰を受けた際、「初心を忘れずに日々努力していく」と述べ、今後も一層の努力を誓った。議会では、全体的に市民の声を反映した政策立案の重要性が再確認された。