令和4年6月定例月議会が開催され、議題として令和4年度金沢市一般会計補正予算が提案された。
市の経済状況では、物価高騰や原油価格上昇が影響を与えており、特に中小企業が厳しい状況にあるとの報告があった。そのため、市は臨時交付金等を利用して地域振興策を講じることが求められた。
金沢市の村山卓市長は、予算実施計画において、市民の声を反映する形で補助制度や公共事業の迅速な対応を重視していると述べた。特に公共事業分野では、資材高騰に対処するため、事業発注方式の見直しが検討される。
同会議では、医療的ケア児支援制度とその役割についても議論された。
上田雅大議員が、医療的ケア児及び家族への支援に関する法令施行後、金沢市がどのような取り組みを行っているかについて質問した。この質問に対し、市は医療的ケア児等コーディネーターを通じて相談支援を行い、地域の医療機関と連携して支援体制を構築する意向を示した。
また、福祉健康センターによる赤ちゃん訪問時の相談体制も確認され、専門知識向上に向けた福祉職員研修実施などが強調された。
次に、金沢美術工芸大学が移転する金沢大学工学部跡地の利用についても市長の考えが問われた。市長は、新しい美術館や図書館が整備されることで、市民が訪れやすくなると期待を寄せた。
また、ふらっとバスの延伸要望に対して、市長は一定のハードルが存在するが、地域の方々の声を尊重し検討を行うと述べた。
議会では、北朝鮮による拉致問題についての関心も示され、市が人権侵害啓発活動に引き続き関与する意向を伝えた。
議会後も、市民と共に文化や歴史的な価値を守り、発展させていくための具体的な施策が実行されることが期待されている。