令和元年12月11日、金沢市議会において重要な議題が取り上げられた。特に注目されたのはごみ処理基本計画と介護保険の問題である。ごみ処理に関しては、近年の環境問題への対応が強く求められ、次期計画の策定に向けて意見交換が行われた。
この計画では家庭ごみの有料化が進められ、特にプラスチック廃棄物への対策が重視されている。市長は、「廃棄物の循環利用を進める必要があります。リサイクル手法を強化し、地域での資源管理を徹底する」と述べた。最近、増加している廃棄物には特に使用済み紙おむつが挙げられ、その処理方法についても課題がある。「私たちはが可燃ごみとして処理していますが、リサイクルが必要です」と市長は強調した。
また、介護保険の現状についても議論され、特別養護老人ホームに入るのが難しい要介護者の実情が浮き彫りになった。待機者は446人に上り、多くは経済的な理由から入所を断念しているという。議会では「もっと特養ホームを増やすべきだ」という意見が示され、市長は「新たな施設を整備することを進めています。経済的理由で入所できない状況を解消する必要があります」と応じた。
教育問題としては、特別支援の視点から不登校児童への支援体制の強化が求められた。市は来年度、新たな連絡会を設け、不登校問題に取り組む計画を示した。「子どもと保護者の相談をもっと効率的にする必要があります。安心できる場所を提供します」と市長は約束した。
さらに、学校現場のICT化が進む一方で、教師のスキル格差が懸念される現状についても教育長が見解を示し、「教員育成に関する研修充実を図る予定です。全教師がICTを活用できるようにすることが重要です」との姿勢を示した。