結城市議会は令和5年第1回定例会を開催した。
この会議では、令和5年度の各種予算案が審議された。特に、一般会計の予算は187億2,600万円で、前年度比2.8%の増となっている。国民健康保険から農業集落排水事業等の特別会計予算を含む全体の予算総額は335億1,262万5,000円となり、前年度比3.2%の増加が見込まれている。
小林栄市長は、「新型コロナウイルス感染症の影響を考慮しつつ、予算編成を進めている」と述べ、具体的には感染症対策として「新型コロナウイルスワクチン接種事業」の実施が挙げられた。さらに、教育環境の整備や子育て支援についても言及し、「徹底した子育て支援の実施」を強調した。
また、議会運営委員長の佐藤仁氏は、会期日程について開会日から3月20日までの21日間を決定したことを報告した。この日程には、一般質問や予算特別委員会が含まれている。
会議ではさらに、会計年度任用職員の賃金についても議論が行われ、石川周三議員はこの点に関し、「会計年度任用職員の待遇改善が必要」と民間賃金に準じた改定案を求めた。
これに対し、小野澤利光総務部長は、「国の判断に従った賃金改定を行なっており、現行制度での支払い方針を遵守する」と答えた。
議案の内容は、各項目を数件の議案に分けて上程され、質疑の結果、すべて原案通りの可決が決定した。これは議会での合意形成が図られた結果と言える。
会議の最後には、各部門から関連する報告が行われ、特に、訪問看護や障害者支援等の福祉関連予算が審議されたことが注目される。結城市は今後も「活力あふれる地域づくり」を掲げ、地域福祉の向上に努める意向を示した。
この会議もまた、結城市における経済回復と地域振興に向けた重要な一歩を踏み出したものとして、多くの関係者から期待されている。