令和6年第2回結城市議会が開催され、主要な議題として子育て支援や農業地域計画など多岐にわたる一般質問が行われた。
議会では、議員たちが地域の様々な課題について質問し、具体的な対策を求めた。特に、子育て支援に関して、大里克友議員は、「国が進めるこども基本法に基づき、結城市としても、より具体的かつ効果的な施策が必要である」と述べた。
保健福祉部長の外池晴美氏は、その取り組みについて、「こども家庭庁が発足したことを受けて、福祉関連の部署間の連携を強め、迅速な支援体制を構築している」と強調した。また、結城南中学校区内の小学校跡地利用についても議論が続き、市長は「地域の特性を生かした利用方法を検討中」と述べた。
定員管理計画については土田構治議員が質問。「職員数の適正化を進める中で、業務遂行能力を確保できるか不安がある」と懸念を示し、市長は「行政サービスの質を維持するため、柔軟な人員配置を考慮する」と応じた。
さらに、平塚明議員が地方創生をテーマに「消滅可能性市町村問題」を問いかけ、企画財務部長は、「本市の現状として、若年女性の減少率が低く、周辺地域との連携強化が進んでいる」と述べた。
議会では、商工観光の振興や太陽光発電等の再生可能エネルギー導入も重要な議題として取り上げられた。経済環境部長は「自家消費型の太陽光発電設備設置が増加している」と触れ、地域経済への還元や持続可能な発展に向けた施策が求められると応えた。
最後に、立川博敏議員が見守り体制の強化を訴え、外池部長は「高齢者の孤立を防ぐため、多様な体制を整備していく」と述べた。市としては、健康寿命延伸を目指し、市民が主体的に健康を管理できる環境を整える重要性を強調した。
本議会の議論を通じて、結城市は地域の特性を生かした施策による持続可能な社会の実現を目指し、課題解決へ向けた一歩を着実に進めていることが確認された。