令和6年3月21日、結城市議会第1回定例会が開催され、重要議案が次々と審議された。特に「令和6年度結城市一般会計予算」に関する討論が活発に行われた。
市議会では、結城市一般会計予算に対し反対意見も強く、特に「市民文化センターの改修事業」に多額の予算が計上されていることに対し、賛否が分かれた。反対討論を行った大里克友議員は、「予算が倍増している」と指摘し、その理由として市の財政状況や危険な状態の施設が放置されていることを挙げた。入札不調によっての価格上昇も懸念されている。
対照的に、賛成の立川博敏議員は、新設される結城南中学校区の建設事業費が必要不可欠であると訴えた。「教育環境の向上が子どもの未来に繋がる」とし、地域の活性化を各議員に支持を求めた。教育の質が問われる中、新校舎の建設は地域のコミュニティにも貢献するとの意見もあった。
また、国民健康保険特別会計予算についても審議が行われた。平陽子議員は、過度な保険料の負担が若い世代を圧迫していると警鐘を鳴らし、結城市でも更なる軽減策が求められると訴えた。それに伴い、「結城市医療福祉費支給に関する条例」や「結城市介護保険条例」の改正案も採決が行われ、これらも全会一致で可決された。
市長も財政について言及し、「人口減少や少子高齢化をきちんと見据えた施策が必要だ。」と、持続可能な財政運営を強調した。また、結城南中学校の早急な設置に向けての意義を強調し、教育投資が地域の未来を築くことに繋がると繰り返した。