令和6年6月11日、筑西市議会の定例会が開催され、重要な議題が取り上げられた。議員たちは特に学校給食における窒息事故の防止策に注目しており、関連する窒息予防装置の導入について討議した。
新井 暁議員は、昨年福岡県みやま市で発生した窒息事故の事例に言及し、筑西市における現在の対策を問うた。教育長の小室 髙志氏は、ウズラの卵を給食から除外しており、また、ミニトマトは小さく切断して出すといった安全対策を実施していることを述べた。しかし、議員は、窒息予防装置であるライフバックの導入を各学校に検討することが必要であると強調した。
また、誕生祝いの品としてこの装置を家庭に配布することも提案され、市は今後慎重に検討を進め、専門家の意見を集約する意向を表明した。
次に、新井議員は運動会の開催についても触れ、新型コロナウイルスの影響を受けた開催形態の見直しを求めた。教育長は、運動会を午前中だけの短縮開催にしており、その理由として他の授業とのバランスを保つためを挙げた。
筑西市誕生20周年を記念する話題では、ロゴマークの活用方針が議論され、行政は様々なイベントにおいてこのロゴを広め、記念式典を盛り上げる考えを示した。また、地元団体との連携の重要性も再確認され、地域イベントに対する補助金の検討が続けられていることが伝えられた。
鉄道会社との協力体制についても議論が交わされ、イベント列車の運行やラッピング列車の企画が提案された。市長は、観光促進につながる提案であるとし、関係者と協議を進める意向を示した。
最後に、新紙幣の導入に伴う支援策として、小規模事業者への資金補助や、新たなステッカー配布の可能性についても触れられた。市は、事業者の負担軽減を図るための知恵を絞り、地元企業の支援に努める姿勢を明確にした。全体を通じて、筑西市は市民の安全を守りつつ、地域の魅力を高めていく施策を尽力している姿勢が伺えた。