令和2年3月24日、結城市議会は第1回定例会を開いた。
この日は、令和2年度の予算案を中心に多くの議案が上程された。
特に、一般会計予算や国民健康保険予算、後期高齢者医療予算の審議が行われた。
また、議員の報酬改定や副市長の選任も重要な話題の一つとなった。
市長の小林栄氏は、一般会計予算の提案理由を述べ、「本予算は市政の重要な施策を支える基盤である」と強調した。
その中で、特に注目されたのは、教育費に関連する支援施策である。
小学校入学祝品支給事業では、ランドセルの支給が決まり、教育支援の重要性が改めて明示された。
一方、議員の平陽子氏は、賛成討論を通じて、財政への配慮を欠いた予算に反対を表明した。
国民健康保険特別会計については、保険税の引き下げが求められる中、議論が白熱した。特に、平陽子議員は、「世帯人数が多いほど負担が大きい制度は見直す必要がある」と訴えた。
これに対し、市長は「各種団体と連携しながら、改善策を模索していく」と述べたが、議会内では期待を裏切る声も上がった。
また、後期高齢者医療保険については、自己負担が増加する懸念が示された。
平陽子議員は「保険料の見直しを行ってもらう必要がある」と強調し、厳しい立場の高齢者の声を代弁した。
議会では、特に経済的支援を強化するための施策が求められ、成長停滞の中での財政運営が引き続き課題であることが浮き彫りになった。
最後に、議会は桜の開花を迎え、年度末に向けての動きが加速することを確認し、閉会となった。