令和5年9月22日、結城市議会第3回定例会が開催され、様々な議案や請願が審議された。議案の中には、一般会計の補正予算や複数の特別会計補正予算が含まれており、全議案は賛成多数で可決されたとのことだ。
特に、令和5年度結城市一般会計補正予算（第3号）が討論の中心に位置づけられ、委員長の土田構治氏が報告を行った。彼は、慎重な審査を経た結果、全員一致での可決を強調し、その背景には市の財政安定維持の必要性が挙げられた。環境整備や公共サービス向上に寄与する重要な施策であると理解されている。
さらに、結城市手話言語条例についても注目を集めた。この条例の可決に伴い、教育やコミュニケーションの手段として手話が位置づけられ、障害者差別解消に向けた具体的施策が期待される。ただし、議会内では手話の文言に対する見解の相違もあり、討論では反対意見が述べられる場面も見受けられた。土田構治氏は、早期の法整備を求める声がある中で、条例の必要性を強調する一方、その実効性に懸念を示した。
また、教育・福祉委員会が提出した「教職員定数改善に係る意見書」が全員一致で採択された。この意見書は、全国的な教育水準の均一化を狙いとしており、義務教育費国庫負担制度の見直しが求められていることが背景にある。
最後に、市長の小林栄氏が閉会の際に発言し、議員や市民への感謝の意を伝えた。彼は、安全で安心な地域づくりの重要性を強調し、今後の施策に反映させる意向を示した。市民の暮らしに直結する施策が進められる中、引き続き目が離せない状況である。