令和3年9月9日、結城市議会の第3回定例会で複数の議員が新型コロナウイルス感染症対策を中心に多岐にわたる質問を行った。特に多くの関心が寄せられたのは、新型コロナウイルスに関する市の対策や医療体制の強化についてである。
まず、立川博敏議員は新型コロナウイルス感染症対策をテーマに、陽性者や濃厚接触者への対応及び経済対策について詳しく質問した。市長の小林栄氏は、感染症対策として特に保健所の負担が増大している現状を認め、筑西保健所への保健師派遣などの対策を進めていると述べた。さらに、結城市内の感染者数は360人に達し、特に20代から30代の若い世代での感染が増加していることが報告された。市民へのワクチン接種率を早急に向上させる取り組みの必要性が強調された。
次に、秋元勇人議員は災害時における避難所の新型コロナウイルス感染症対策について質問し、避難所設置の現状及び感染者発生時の対応策について市長から答弁を受けた。市は、避難所での感染症対策として、体温測定や健康チェックの強化、さらに体調不良者用のスペースを確保することを進めていると報告された。
また、結城市の商工業者支援策についても多くの議員が言及した。企業の経済支援強化が求められる中、飯島敏雄経済環境部長は、市が実施している補助金制度や助成金について発表した。市内の商工業者は、国や県からの支援の下で継続した事業の実施を確保する動きが進んでいるという。同時に、地域の特産物である結城紬産業に対する振興策も大切であるとし、今後の新関連商品の市場開発や販路拡大についての必要性が指摘された。
最後に、教育問題では、黒田光浩教育長が「凡事徹底」という言葉をもちいて、通常の学習環境を安全に保ちながら生徒たちの健全な成長を促す方針を示した。学校における感染症対策といった通常業務に加え、教育の質を守るための努力が続けられているとの報告があった。
市では、今後も引き続き、コロナ禍における住民サービスの維持と質の向上に努めながら、地域の特性に基づいた課題解決を進めていく方針を明らかにしている。