令和3年9月24日に結城市議会第3回定例会が開かれ、複数の議案や意見書が審議された。
今回は特に、コロナ禍の影響を考慮した財源の調整と各種補正予算が主なテーマとなった。
各議案の審議では市長の小林栄氏や各委員長が報告した内容が重視された。
議案第49号の令和3年度結城市一般会計補正予算については、民生費の支出増が計上された。この補正は新型コロナウイルス感染症の影響を受けた生活困窮者への支援を強化するものである。特に、社会福祉協議会が実施する支援金制度に関連する予算の増加が見込まれており、市からの説明では "生活困窮者自立支援金の申請期限を延長したことに伴い、その事務を補助するための経費を増額することが必要だ" と述べられた。これに対し、議員からは "具体的な支援の実績について聞きたい" との質問もあった。
続く議案第50号の国民健康保険特別会計補正予算では、保険税の引き下げと軽減に関する議論が交わされた。平陽子議員が反対討論に立ち、現行の保険税負担の過重さや国や県からの支援制度についても疑問を呈した。「特に国民健康保険税が高過ぎる」と指摘し、さらなる軽減措置を求める発言が目立った。
その他、結城市奨学基金の設置及び管理に関する条例の改正については、全員一致で可決された。教育・福祉委員長の黒川充夫氏は、財源確保の重要性を訴え、国の義務教育費国庫負担制度維持が必要であると強調した。議会では、教育格差是正に向けた取り組みも求められる中、それに伴う適切な財政措置が求められる。
意見書では、特に新型コロナウイルス感染症の影響を受けた地方税財源の充実が強調された。議員の一人は「急速な高齢化による社会保障費の増加により、地方財政は厳しい状況にある」と述べ、各地での支援の必要性を訴えた。
結局、この日の議会で上程された全ての議案は原案通り可決され、各議員からは地域の健全な発展が願われた。今後も厳しい財政状況が続く中、議会と行政の連携が求められる。