令和3年9月8日、結城市で第3回定例会が開催された。市議会では多くの議案が上程されたが、特に注目が集まっているのは、令和3年度一般会計補正予算に関わる議案である。この補正予算は、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮したもので、総額は2億7,460万円の増額が提案され、予算総額は181億2,083万円となる見込みである。
補正の主な内容には、公衆衛生体制や医療提供体制の厳しい状況を乗り越えるための必要経費が含まれている。市民文化センターで行われるコンサートに関しては、医療従事者への感謝を込めたものであり、報告によると、このコンサートは11月23日に予定され、医療従事者約300人が招待される。
市長の小林栄氏は、補正予算に関する提案理由を説明し、新型コロナウイルスに関連する市の取り組みが、地域の財政運営にどのように影響を与えるかを強調した。特に、議会では、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の使途についての質疑が活発に行われた。議員からは、医療従事者を対象としたコンサートは適正な利用かといった意見が出された。これに対し、企画財務部長の鶴見俊之氏は、国や県の支援事業の一環として適正だとする見解を示した。
議案には、健康保険特別会計や介護保険特別会計など、各種の補正予算も含まれ、これらは世代の医療支援や地域福祉の充実を狙ったものである。また、農業集落排水事業や水道事業会計に向けた予算も注意を集めている。
決算特別委員会も設置され、議会の透明性を確保し、正確な審査を進めるための姿勢が示されている。これにより、公共サービスの質が如何に確保されているか、市民に対する説明責任も果たそうとしている。