令和2年第3回定例会が9月11日に開催され、主要な議題が審議された。
特に注目されたのは農道整備と農業生産強化に関する議論であった。上野豊議員は農道の整備状況について質問し、耕作放棄地の増加が問題視された。経済環境部長の飯島敏雄氏は、耕作放棄地が年々増加しており、現在約98.4ヘクタールにのぼると解説。他方、農道整備は約37キロメートルの要望があるが、予算の制約から十分には対応できていないとの報告があった。
次に、南部中央幹線道路の未整備問題に関する議論も活発に行われた。特に、黒川充夫議員が新型コロナウイルス感染症の影響により、今後の避難所運営も考慮すべきとの意見を述べた。市長の小林栄氏は、この道路が市の重要な交通軸であることを強調し、交通量の増加に伴い整備の必要性が高まっていると述べた。
さらに、コロナ感染症対策についても言及され、保健福祉部長の本多武司氏が、医療提供体制の強化やPCR検査の充実が求められていると報告した。特に、インフルエンザの流行が懸念される秋に向け、対策が重要であるという意見が出た。
議会ではまた、財政運営に関する問題も取り上げられ、特にコロナ禍での経済影響について懸念する声が上がった。大里克友議員は、補正予算の執行状況や今後の税収見通しについて質問し、税収が減少している現状に対する市の対応について確認した。
これらの問題は、ただ単に市政運営の枠を超えて、地域住民の生活と密接に関連している。今後も市議会での議論が持続的に進むべきであると考えられる。