令和5年第1回結城市議会臨時会が5月16日に開催された。
本会議では、将来的な市政運営に向けた重要な決定がなされた。特に、議長選挙では大橋康則氏が当選し、新たな議会運営の指導者となることが確認された。大橋議長はその挨拶の中で、「市民が自ら決めたことに責任を持つまちづくりが大切」と強調した。
また、副議長には立川博敏氏が選ばれた。議長は引き続き、議会の運営において信任を得た形で、市民の声に寄り添った活動をすることが期待されている。議会の運営は、新たな体制のもと進められる見通しだ。
議事では、まず議席の指定について議論が交わされた。鈴木良雄議員は、「新人議員が後ろに下がるという従来の習慣は不適切」と指摘し、得票数に基づく議席配置の改革を提案した。しかし、議長より先例の尊重が求められた。
続いて、会期の決定もなされ、本臨時会は1日のみの会期で進行することとなった。その後、議会運営に関わる各常任委員会の委員の選任が行われ、各会派からのメンバーが選ばれた。この選任は議会の機能をより強化することが期待されている。
また、議題の中には、地方自治法第179条に基づく専決処分に関する報告も含まれており、4件の条例が改正された。具体的には、国民健康保険税の賦課限度が引き上げられ、低所得の子育て世帯への支援施策も盛り込まれている。市民生活部の増山智一部長は、精度あるデータを基にこれらの施策の影響を分析していると述べた。
質疑応答の中で、平陽子議員は、「保険料の負担が増え続ける状況について、国の責任を求めていくべきだ」と訴えた。これに対し、市長の小林栄氏は、今後も国に対する働きかけを強めていくと応じた。