令和元年第3回定例会が9月12日に開催され、一般質問が行われた。議員たちは市道や農道の整備、県道明野・間々田線の現状と課題、スポーツ少年団への支援、道の駅の設置、および医療福祉系大学の誘致について多岐にわたり議論した。
まず、上野豊議員は市道・農道整備の現状と今後の取り組みについて質問。都市建設部長の小野澤利光氏は、結城市道の総延長831キロメートルのうち、534キロメートルが舗装済みであり、全体の舗装率は約64%であると報告した。特に四川地区の舗装率は59%と低く、今後の整備の必要性を強調した。また、県道明野・間々田線の改良率も取り上げられ、残りの整備予定がないため、強く県に要望をしていく考えを示した。
安藤泰正議員は道の駅の必要性を訴え、医療福祉系大学の誘致については、過去の調査結果を基にその必要性を説明した。市長小林栄氏は特に地域振興策として道の駅設置を認識し、その効果を評価していると回答。さらに、大学誘致についても慎重な見解を示した。
立川博敏議員は、自主防災組織について、その結成状況と訓練の実施について質問した。市民生活部長の飯島敏雄氏は、39団体の自主防災会が存在し、いくつかが自主的に訓練を行っているが、全体的には活性化を図っていく必要性があると述べた。
さらに、滝沢利明議員は結城第一工業団地上山川北部地区の整備状況について問合せ、産業経済部長の川辺正彦氏から、整備の進行状況や今後の工業団地造成の課題についての詳細が明らかにされている。特に、土地利用に関する規制や雨水排水対策、今後の経済動向などが課題に挙げられた。
教育行政においては、結城廃寺跡の保存・整備状況が報告され、文化庁との調整のもとに保存活用計画が策定中であることが説明された。市長と教育部長の説明により、この地域の文化財としての重要性が強調された。
定住促進や空き家対策についても関連議論があり、秋元勇人議員は移住・定住施策の拡充とその効果、現状の取り組みと課題を指摘した。市の対応策にも言及し、定住促進施策の情報発信の重要性が示唆された。
全体を通じて、各議員は地域の発展と住みやすさの向上をテーマに、多角的な視点からの施策が必要であることを確認した。今後も継続的に施策の実施と見直しが求められている。