令和6年9月6日、結城市議会第3回定例会が開かれ、一般質問が行われた。土田構治議員が示唆した人口減少の危機は、議論の主要テーマとなった。
土田議員は、市の人口ビジョンの達成に向けた具体的な施策を求め、「2040年までに人口を43,000人に増やすことが目標とされているが、現状は約41,000人と国立社会保障・人口問題研究所の推計に対し大きな差がある」と指摘した。次に、税収の現状と見通しについても言及し、税収増に向けた具体的な施策が必要と訴えた。
さらに、国民健康保険や地域経済についても言及し、特に地域経済の現状が悪化しつつあることを強調した。商業の衰退により、地域全体の雇用機会が減少している現状に対して、市の取り組みが不十分であると指摘した。
平塚明議員は、市報に関する質問を通じて、自治会未加入者への情報提供の重要性を訴えるとともに、配布方法の見直しについても視点を向けた。「高齢者が含まれる地域では、次第に自治会への未加入者が増加している。これに対してどう支援しているのか」と問うた。市側は、公共施設やコンビニでの情報提供を行っていると回答した。
次に、稲葉里子議員が移動交通支援について言及し、特に高齢者タクシーについての利用状況と料金について質問した。市側は、現状での利用は概ねスムーズであり、料金見直しの必要性についても考えられているとした。
最終段階において、鈴木良雄議員が男女共同参画社会についての認識と施策実施の進捗状況を興味深く問いただした。市側は現在の取り組みを説明し、女性管理職や委員会の登用率向上に努めていると答えた。多くの地域から反響のあるこの議論は、今後の結城市の方向性を探る重要な材料となった。