令和元年12月17日、結城市議会において第4回定例会が開催された。
議題として上程された14件の議案や諮問が慎重に審議され、全会一致や賛成多数で可決されたことが確認された。特に、議案第59号である一般会計補正予算第3号には注目が集まった。この中には、784万4,000円が入学祝品支給事業費に充てられることが含まれる。
教育・福祉委員長の大里克友氏は、入学祝品支給事業について「要保護、準要保護世帯へ支給する新入学生の学用品費用とは別に考えている」と述べた。しかし、この事業には賛否が分かれた。議員の土田構治氏は「予算中の支出を検討すべき」と主張し、質疑も活発に行われた。
反対の意見が上がる中、平陽子議員は「入学祝品支給が子育て支援として本当に必要な施策なのか」と反対討論を展開した。彼女は、「この様なばらまき政策ではなく、もっと必要性の高い事業に対して予算を使うべき」と強調した。これを受け、最終的に議案第59号は可決されたが、今後の議論が続くことが見込まれる。
また、議案第64号及び第65号に関しても臨時・非常勤職員に対する新たな規定が導入される。これにより、任期を設けたままの雇用形態は維持されるとのことで、議員からは「待遇改善に繋がるのか不安が残る」との声も上がった。本議会の終了にあたり、小林市長は市政発展に向けた改良や改革を進める意向を示し、今後の予算編成作業についても言及した。また、年明けの行事についても告知され、市民とのコミュニケーションの重要性を再確認した。
今回の定例会では、議案から公共施設適正化に向けた特別委員会の設置が可決された。このことで、議会は今後の公共施設に関する研究・調査を強化する姿勢を示している。市長は新年度からの予算編成にあたり、重点施策の洗い出しを行う方針を示した。特に市政における透明性確保のため、市民への情報提供を充実させることが求められる。
最終的に、議会は年内の活動を終了し、新年度の施策に向けて歩みだすこととなった。引き続き、市民の声を大切にし、議会運営に反映することが望まれる。