令和5年結城市議会第1回定例会が3月20日に開議され、さまざまな議題が討議された。特に、令和5年度の各会計予算が中心的なテーマとなった。
議案第10号の令和5年度結城市一般会計予算が提案され、土田構治議員が修正動議を提出した。しかし、結果として修正案は否決され、原案が可決された。土田議員は、祝金支給事業に対して二重行政の懸念や予算の無駄について指摘。子育て世帯への支援が重要であるものの、既存の国の制度との整合性が問われる中で、一定の反対意見が出された。
一方、議案第11号から18号までの特別会計予算に関しても賛成多数で可決され、特に国民健康保険や後期高齢者医療、介護保険関係の予算についても議論が行われた。議員の間からは、これらの予算に切実な賛同と調整金の使用に関する要望があった。
さらに、議案第22号、自転車駐車場に関する条例改正も含め、教育・福祉関連の基準を定める改正案が続々と可決。教育福祉委員長の黒川充夫議員は、「子ども関連の施策においても、地域間格差が広がらないよう思いやりを持って進めていきたい」と述べた。
結城市長の小林栄氏は、定例会の閉会にあたり、「多くの予算案が承認されたことで、市民への行政サービスが持続可能になることを期待する」と強調した。また、新たに選任された監査委員の國府田均氏は、公正な監査の重要性を述べるとともに、今後の行政運営に誠実に取り組む意思を表明した。