令和元年第2回結城市議会定例会が行われ，様々な重要なテーマが議論された。特に公共交通や医療、教育など市民生活に直結した問題が多く扱われた。
最初に、公共交通に関する発言があり，平陽子議員は市内の巡回バスの現状と課題について指摘した。彼女は，市民によるアンケート調査の結果，市内での日常的な移動手段として自動車の利用が多いことを指摘し，巡回バスの利用促進に向けた施策の強化を求めた。市長公室長の大武英二氏は，市では公共交通の利便性向上に努めており，特に巡回バスの増便や停留所の拡充に向けて調査・検討を進めていると述べた。
次に，平陽子議員からは無料低額診療制度についての質問もあった。これは経済的に困難な市民に医療サービスを提供するものである。保健福祉部長の本多武司氏は，この制度の運用状況と今後の取り組みについて説明し，特に申請の促進や制度の周知が重要であると強調した。
さらに，子どもの医療費窓口の無料化や学校給食の無料化に関する議論も盛り上がり，市長の前場文夫氏は，財政状況に応じた柔軟な施策対応をする必要性について触れ，新たな取り組みを進める考えを示した。
また，公共施設管理計画や本庁舎跡地利用についても情報が提供され，さらなる市民参加による公共施設の見直しが必要であるという意見が出た。これに対して市長は，市民の意見を反映させながら計画を進めると答えた。
また，環境保護や持続可能な開発に関する施策も取り上げられた。特にSDGs（持続可能な開発目標）の観点から、市の施策がどのように位置づけられるかが問われた。市長および市の職員は、これらのテーマに対して真剣に取り組む意向を示した。
最後に、黒川充夫議員が交通安全教育や観光の受け入れに関する質問を行い、具体的な統計や取り組みについての説明があり、結城市における交通安全施策の強化が急務であるとの認識が示された。
今後、各議員から提案された具体的な施策の実現に向けて、さらなる議論と検討が期待される。