令和2年3月5日、結城市議会第1回定例会が開かれた。議会では駅前分庁舎閉鎖後のコミュニティスペースや新型ウイルスへの取り組みなど、多岐にわたる議題が討議された。
最初に、立川博敏議員が駅前分庁舎閉鎖後のコミュニティスペースについて質問した。立川氏は、高齢者や地域活動をする方々への影響を懸念し、新庁舎へ移転後も活動の担保が必要だと指摘した。これに対して、市長の小林栄氏は、移転先の施設について31軒の行政部門や団体が新庁舎へ移動することを説明した。また、子ども広場の移転や健康増進センターの利用についても移転計画が行われているという。
次に、上野豊議員が地球温暖化対策について言及した。市民への環境意識啓発や持続可能な地域社会作りを進める必要があると強調。市民生活部長の飯島敏雄氏は、環境マネジメントシステムを活用し、省エネ対策や地域との連携を進めていると述べた。
また、秋元勇人議員はふるさと結城応援寄附金について言及した。寄附金の推移を確認し、特に近隣市との差が大きいことを指摘。市長公室長の大武英二氏は、返礼品やサイトの運営など改善点を挙げ、収支の健全化も視野に入れると述べた。
さらに、高齢者の交通手段についても話題が挙がり、保健福祉部長の本多武司氏は、高齢者のニーズに応えるための施策を推進していると回答した。巡回バス、デマンドタクシー及びボランティアによる交通手段の複合的な利用が必要であるとし、今後の取り組みを注視していく考えを示した。
他にも、小中学生の体力向上についても質問が重なり、教育部長の鶴見俊之氏は、調査結果を基に、体力向上のための多様な活動を増やす必要があると述べた。最後に、新庁舎の運営や旧庁舎の取り扱いなど、今後の計画について市長は、地域に密接に連携しながら進めていくと強調した。