令和2年結城市議会第1回定例会が開催され、さまざまな議題が取り上げられた。特に、市民の生活に寄与する公共交通のあり方に関する質問が注目を集めた。
稲葉里子議員は、新型コロナウイルスの影響を受ける中、巡回バス運行の移管について質問を行った。市長公室長の大武英二氏は、巡回バスが高齢者だけでなく、すべての市民が利用できることを強調した。今後も利用者のニーズに応じた路線や便数の検討が必要であると述べた。
さらに、稲葉議員は機構改革についても言及し、新庁舎移転に向けた市の行動を確認した。市長の小林栄氏は、この改革が効率的な行政サービス提供につながるよう進めていく考えを示した。
結城駅及び友愛メルヘン橋に関連するエレベーター設置計画にも議員から質問があり、都市建設部長の小野澤利光氏は、設計を令和2年度中に進める計画であると答えた。特に南口のエレベーターは、高齢者や障害者、観光客に新たな利便性をもたらすことが期待されている。
また、公園の利活用に関しても議論が巻き起こった。稲葉議員は、子供たちがボール遊びのできる公園が少ないと指摘し、増設を要望した。これに対し、都市建設部長は、現行の公園の種類と数を説明した。ボール遊びができる公園が限られていることが問題であると認識し、今後の改善策を検討する意向を示した。
教育課題として、教員の変形労働時間制導入に関する質問も行われた。市長と教育長は、導入に向けた検討が必要であり、教員の労働環境改善に資するよう努力すると述べた。