令和5年12月11日に行われた結城市議会第4回定例会では、様々な議題が取り上げられた。特に、農業振興や水道管の更新についての議論が目立ち、結城南中学校区新設校の周辺環境整備と財政状況についても多くの関心が寄せられた。
上野豊議員は農業振興について質問を行い、国が食糧危機への対応を進める中、地域農業を支えるような取り組みの必要性を訴えた。経済環境部長の河添敏明氏は、農業構造の転換等が求められているとコメントし、地域農業の強化が求められると強調した。
また、水道管の更新については、老朽化が進む中で市民生活にも影響を及ぼすため、経年劣化の点検方法や更新状況についての情報が求められた。都市建設部長の瀬戸井武志氏は、点検の状況や更新計画を説明し、特に経年劣化が進む管路の老朽化は大きな課題であるとの認識を示した。
財政状況についての質問も多く寄せられ、佐藤仁議員は結城市の財政の健全性について懸念を示した。市長は、「2025年までに財政健全化計画を進め、地域支援を優先的に行う」方針を示し、地域振興に向けた資金調達策や補助金の有効活用を考慮すると述べた。
さらに、教育行政においては、就学援助制度の拡充や公民館との連携が求められ、多様な支援策の整備が必要であるとの意見が数多く上がった。特に卒業アルバムの支援については、結城市の教育環境をより良くするための要望があった。
ファミリーサポートセンターについても今後の運営方針が示され、地域支援の強化が図られる予定である。市民文化センターの改修や駅前商業施設しるくろーどの跡地活用に関する質問も多く、各議員は今後の具体的な方針やスケジュールについて市長および関連部門に求めていく方針を示した。
このように、結城市議会では、多角的な視野から地域の現状と課題を把握し、今後の支援策や政策への影響に寄与することが求められている。今後も地域のニーズに適した柔軟な運営が必要とされている。