古河市では、台風19号に対する防災対策を強化する中、高齢者の交通安全についても重点を置いている。
令和元年のデータによると、高齢者の運転免許保有者数は2万5,253人、そのうち348人が自主的に免許を返納した。免許返納を促進するため、古河市は10月から返納者への支援事業を開始し、ぐるりん号の回数券や愛・あい号チケットを提供し、現時点での支援申し込みは160件に達している。
ただし、高齢者の事故防止にはさらなる対策が求められる。特に、高齢者が安全に運転を続けられる方策が必要であり、急発進を防ぐ安全装置の後づけを支援する補助金制度の導入も検討されている。また、市民には安全運転を促す啓発活動が行われているが、今後も市民との協力を重視し、交通警察との連携も深める方針だ。
さらに、教科書採択の透明性についても議論が活発化している。現行の教科書採択方法では、県内の第11採択地区で坂東市など5市町による協議が行われ、不透明感が指摘されている。市教育委員会は、教科書を選定する際に公開の場として展示会を開催し、保護者からの意見も収集している。
教科書は、特に歴史教育において、日本の文化や国際的な視点を踏まえた選定が重要視されており、古河市ではこの方針に従いつつ、将来を見据えた教育内容を確保することが期待されている。