令和6年第1回筑西市議会定例会が、3月7日午前10時に開会した。
本会議では、一般質問が行われ、鈴木一樹議員が災害対策や学校跡地利用などの重要な問題について取り上げた。
災害対策では、鈴木議員が「近年、災害の大規模化が進んでいる」と指摘した。その上で、避難所の機能向上を求め、市民環境部長の矢口徹氏は「地域ごとの避難計画を話し合っている」と返答した。また、指定避難所は市内に29か所、指定緊急避難場所は126か所存在することが確認された。
鈴木議員は、特に能登半島地震の事例を引き合いに出し、危険地域における避難所の選定に関して改善を要求した。矢口市民環境部長は「避難所に関するマニュアルを策定中」と述べ、地域防災計画の策定と周知について話したが、民間施設の活用については「課題が多い」とした。
また、教育の分野では、学校の跡地活用についても質問があり、鈴木議員は地方の大学を誘致するアイデアを提案した。この質問に対し、鈴木敦史教育部長は「大学との連携の可能性を考えている」と返答し、市は今後の計画に期待を寄せた。さらに、フリースクールの設置に向けた提案も行われ、市としても検討を約束した。
道の駅グランテラス筑西についての提言も行われた。國府田和弘議員が、集客のための対策を問うと、経済部長の横田実氏は「現在、イベントを通じて来場者を増やす努力をしている」と答えた。新たなサービス向上が求められる中で、クレームの取り扱いにも言及し、消費者からのフィードバックを重視するとした。
教員の校務効率化についての取り組みも議題に上がり、教育部長は「総合型校務支援システムを導入し、教職員の負担を軽減する努力を続けている」と報告した。このシステムの利用状況については、評判がよく、今後も改善を続ける意向であることが示された。
全体を通じて、地域の安全、教育の質向上、地域交流の促進に向けた多岐にわたる意見が交わされた。議員たちによる積極的な提案や市の対応が求められる中で、筑西市の未来に向けた議論が進行した。