令和3年3月18日、古河市議会の定例会において、議員から新型コロナウイルス感染症や市内公共交通に関する一般質問が行われた。議長の園部増治氏が会議を開き、初めに市内の新型コロナウイルス感染状況について報告した。市の健康推進部長、落合茂樹氏によると、3月17日現在317人の感染者が確認されているという。特に高齢者施設での感染が懸念され、秋庭繁議員(日本共産党)は、感染対策を強化するよう市長に求めた。具体的な要望として、社会的検査の拡充や、行政の負担を軽減するための民間委託が挙げられた。
一方、会計年度任用職員の雇い止めに関連する議論も行われた。田中秀明総務部長兼危機管理監は、雇用形態の変更について説明し、業務の効率化を図るための施策であるとした。しかし、議員たちは、この変更が非正規雇用労働者に与える影響について懸念を示した。
また、秋庭議員は市内循環バスやデマンド交通の改善についても質問し、利用者の声を反映した運行計画を求めた。市は利用者アンケートを実施し、その結果を基に令和3年4月から愛・あい号の土曜日運行を開始することを発表した。市では、地理的要因を考慮し、公共交通の利便性を向上させる方針を強調した。
加えて、今年度の道の駅まくらがの里こがの再整備についても言及があり、指定管理者からの報告に基づき、利用者からの要望に応じた施設改善に取り組む姿勢が示された。特に駐車場の増設や、子供向けの遊具設置に関して多くの要望が集まっていることが明らかになった。これに対して、部長は地域の特性を生かしつつ、ドッグランやドッグトイレの設置も検討する意向を示した。既存の施設の有効活用が、市民のライフスタイルの多様化に対応する上で重要であると認識されている。
このように、議会における各議員の質問を通じて、古河市は市民の安全を最優先にした施策を進める意義を再確認されることとなった。