令和5年12月13日に行われた古河市議会定例会では、行政における重要なテーマが数多く取り上げられた。
特に注目されたのは、SDGsの推進に関する印出慎也議員の質問である。
印出議員は、古河市が令和2年に制定したSDGs推進宣言に言及し、地域の持続可能な発展を目指すため、72団体が登録され、活発に活動している旨を報告した。また、自動販売機の導入を提案し、実績のある他市の成功例を紹介した。これに対し、野沢企画政策部長は、寄附型自動販売機の導入を進め、地域のSDGs普及を図る意向を示した。
次に、公共交通について印出議員は、交通弱者が利用しやすくなるために、ぐるりん号のネーミングライツを導入する提案を行った。これに対し、山根市民部長は、広告収入を得ることで運賃収入の増加に寄与するとの見解を示した。また、公金等の適正な管理に関しては、直井会計管理者が市の公金に関する管理体制について詳細に説明し、過去の不祥事を受けた対応策に取り組んでいることを報告した。
さらに、ダイバーシティーの推進については、小林登美子議員の質疑があり、古河市の取り組みが評価された。議員は、特に女性や多様な人材の活躍を促進することの重要性を強調し、住民からの参加を引き出すイベントの必要性を訴えた。これにより、地域の多様性が際立つことが期待される。
また、ヤングケアラー支援の新しい試みとして、安田福祉部長は、地域連携を得て相談支援体制を強化していることを報告した。相談員の活動が子供たちの利益につながるよう努力しているので、さらに支援体制を見直し、取り組む必要性を示した。
最後に、農業の振興や子育て支援についても多くの議員から質問があり、地域資源の活用や、町づくり・環境整備の重要性が再確認された。特にダイバーシティーについては、地域の性質に即した様々な取り組みが期待され、農業の担い手不足の解決に向けた政策が急務とされている。