古河市議会の第2回定例会が6月20日に開催され、市民から寄せられた道路整備の要望や地域社会の学校運営についての質問が行われた。議員は地域のニーズに基づく施策が必要であると強調した。特に印出慎也議員は、道路要望書の提出状況について質問し、過去3年間でされた要望は23件に達することが報告された。これに対し、市は受け付けた要望の整備実施において長期的な待機状態にあることを説明し、地域の整備が進むまでの経過について透明性を高める必要があると提案した。
また、地域の学校に関する質問では、地域との連携強化が新たなコミュニティ・スクール制度の目的とされ、印出議員は学校施設利用に市民の声が反映されることの重要性を強調。さらに、スポーツ振興の観点からも、学校体育館の開放による地域活動の支援を提案した。
加えて、心身障害児者等の歯科診療体制についても議論され、専門の歯科医療機関の不足が指摘された。安田福祉部長は、市内での受入れ状況が良好ではなく、県内外の口腔センターを利用している実態を示した。体制充実のため、市が地域の歯科医院との協調を進める必要があると認識され、今後の取組が強く求められている。
最後に、マンション管理に関する条例改正について高橋秀彰議員から意見があり、安全で安心な環境づくりを目指すためにはマンション管理の適正化が不可欠であると指摘された。市は行政として適切な助言を行い、マンション管理の状況改善に積極的に取り組んでいく意向を示した。市の職員の健康や職場環境にも触れられ、ハラスメントに対する適正な処遇や相談体制についても周知が求められた。このような課題に対し、職員が気持ちよく働ける環境作りの重要性が改めて認識されている。