令和5年9月12日、古河市議会第3回定例会が開かれ、重要な議題が多数取り扱われた。
特に注目を集めたのは、新公会堂の整備についてである。現在、市は基本構想の策定を進めており、候補地として古河駅周辺と諸川周辺の2箇所が提案されている。議会では、開館までに8年かかるとの報告があったが、期間短縮に向けた方策が講じられる必要があると指摘されている。稲葉貴大議員は候補地明確化の必要性を訴え、民間の資金力を活用した迅速な計画の進行を求めた。
また、古河市のブランド戦略についても議論された。令和4年に始まったこの戦略の進捗状況が報告され、間接的な市民参加の促進が求められた。原副市長は、強い定住意向を引き出すためには市民の愛着を育むことが重要であるとし、「こが くらす」というブランドを共有し、認知を広めていく方針を強調した。
地域振興公社に関しても重要な話題が提供された。特に、公社が直面する財政的な難しさが議論され、地域商社事業の取り組みが展開されることが期待されている。つまるところ、収益の安定化を図るため、特産品の販売促進や新たな地域イベントの創出が急務であるとの見解が述べられた。
さらに、福祉政策に関しても質疑が行われ、障害者福祉サービスの充実が求められた。特に、高齢者福祉サービスとの違いや必要な支援内容が整理され、課題解決のためのマルチなアプローチが要求された。市長は、包括的な支援体制の整備を進める意向を示し、地域の安心な生活の確保に努める必要性を感じている旨を述べた。
これらの議論を通じて、古河市の未来を担う施策が検討され、より良い市民生活と地域振興に向けた取り組みが進められることが期待されている。