令和4年第2回筑西市議会定例会が、6月3日に開かれました。
会議では、一般質問を中心に市のさまざまな教育施策や住民支援について議論されました。
特に注目を集めたのは、市立の明野五葉学園の教育方針についての質疑です。水柿美幸議員(2番)は、先日視察したつくば市の義務教育学校について言及しながら、筑西市の教育の重要性を強調しました。彼女は「特に教育環境が地域の魅力につながる」と述べ、住民の移住促進にも寄与する教育施策の必要性を訴えました。
さらに、水柿議員は市が進めるスクールバスの運行エリアについても質問し、運行基準の見直しを求めました。教育部長の鈴木敦史氏は、「通学距離を3キロにする方向で進めている」と答弁し、より多くの児童が利用できるようにする方針を示しました。
また、部活動の地域移行に関する意見も活発に交わされ、鈴木教育部長は「国が示す方針に沿い、持続可能な部活動のあり方を検討している」と述べ、地域のスポーツクラブとの連携を視野に入れた方針を明らかにしました。こうした変化を前に,水柿議員は「教育における経済的な disparityがあるかもしれない」と懸念を示し、今後の対応に関心を寄せました。
議会の現場では、民生委員に関する問題や災害時の避難支援体制についても説明が行われました。平間雅人保健福祉部長は、災害時における民生委員の役割と、その活動に伴うリスクを前提に、「安全を最優先しながら、地域住民を支援していく」と強調しました。
この他、草野高志教育長は部活動改革に関し、「教員の働き方改革の観点から、部活動の見直しが必要」と述べ、全国的な潮流を受けて必要な改革を進める考えを示しました。特に、教員の時間管理を意識し、生活指導員を配置することで、教員が児童に寄り添った教育ができる環境づくりに努める意向を表明しました。
筑西市議会では、議員たちの活発な質問を通じて、住民を支えるための施策が一層強化されることが期待されています。