令和5年9月、筑西市議会定例会が開かれ、様々な議題が提起されました。
特に目を引くのは「子育て支援」への取り組みについての議論です。新井暁議員が、子育て支援制度の拡充を求めました。具体的には、誕生祝金の負担を増やす提案があり、現在の20万円を第2子50万円、第3子100万円へ引き上げた場合、全体で2億5,090万円に達するとの試算が報告されました。これに対し、國府田こども部長は、「財源確保の観点からも慎重に検討する必要がある」と述べました。
次のテーマは「学校給食センターの食材仕入れ」についてです。小島信一議員から地元事業者の活用が求められ、教育部長は「道の駅グランテラス筑西からの米仕入れなど地産地消の動きを強化している」と応じました。地産地消を進めるための給食メニューの工夫や、地域の生産者との連携を強化する意向を示しました。
また、「スピカビル」の管理について、小島信一議員が組合による管理の透明性や報酬問題を指摘しました。松岡財務部長は、「透明性を保ちながら、今後の見直しを図る」としたほか、管理業務の報酬体系についても再評価する意向を表明しました。
最後に、「防災行政」に関する質疑が行われました。吉富泰宣議員は、ソフト対策としての防災ポータルやハザードマップの機能強化を求めました。市民環境部長の矢口徹君は、「災害時に役立つ防災教育が必要」との認識を表明しました。特に音声ハザードマップの導入を検討し、視覚障害者への配慮を強化することが指摘されました。
議会では、子育て支援や防災対策など、多様な課題に対して幅広い意見が交わされ、時代に合った施策への転換が求められています。