令和3年第1回筑西市議会定例会では、様々な重要課題が提起された。特に重点を置かれたのは、予算編成と新型コロナウイルスワクチン接種についてである。
市長の須藤茂氏は、令和3年度の予算について新型コロナウイルスの影響を受けた厳しい財政状況を強調し、歳入減少を受けた厳格な事務事業見直しの重要性を述べた。具体的には、子育て支援や高齢者支援など、世代間を超えた切れ目のない支援の必要性を訴える一方で、予算の効率的な運用を図ることが求められている。
特に注目を集めたのは、子育て施策に関する議論だ。真次洋行議員は、筑西市の子育て支援の3本柱として、誕生祝い金、医療費の助成、学校給食の無償化を提案した。この提案に対し、須藤市長はその重要性を認めつつも、実現可能性について慎重に検討していく方針を示した。子育て世代の生活を支えることが、人口の減少を食い止めることにつながるとの認識が共有された。
新型コロナウイルスワクチン接種についても多くの関心が寄せられた。保健福祉部長の赤城俊子氏は、医療従事者や高齢者への優先接種が進む中で、高齢者施設の職員についても接種対象に組み込む方針になったことを説明した。また、接種会場に関しては、筑西市内での集団接種と個別接種を組み合わせたハイブリッド方式が採用されることが決まっている。これによって、より多くの市民に迅速かつ安全な接種が行えるように配慮されている。
さらに、農業振興政策として、農業振興地域整備推進協議会の役割や権限についても言及され、地域の農業振興が強調された。市民の声を反映した形での政策運営が求められているが、依然として様々な課題が残されていることも見逃せない。
終了間近には、子育て支援施策や新型コロナウイルス接種といった重要なテーマに対する議員の意見が活発に交わされた。市民生活の安定と発展に寄与するため、今後も効果的な施策の実施が期待されている。