令和3年第3回筑西市議会定例会が開かれ、様々な議題が取り上げられた。
最初に取り上げられたのは、新型コロナウイルス感染症の状況である。尾木恵子議員が「筑西市における感染者数は704名で、特に8月に急増した」と述べ、市長に対策を求めた。須藤市長は「家庭内での感染拡大を防ぐため、情報発信を強化している」と説明した。
次に、認定こども園に関する苦情の扱いも重要なテーマとして浮上した。尾木議員は「保護者が伝えにくい事例に、どのように対応しているか」と質問。教育部長の岡本はるみ氏は、苦情があれば市への相談を受け付け、問題解決に努めると回答した。
また、緊急通報システムについても質問があった。尾木議員が「高齢者が安心して暮らせるよう、貸与条件の見直しが必要ではないか」と指摘した。平間保健福祉部長は「今後の対応について、各自治体と協議していく」とし、現行システムの見直しを検討する意向を示した。
鬼怒川堤防の活用についても議論され、工事が順調に進んでいるとの報告があった。イニシアティブを持って進めるために、早急な一般開放を求める声が市議から上がった。
最後に、入札制度に関する質問が行われた。榎戸甲子夫議員が「入札ランクによる格差が業者に与える影響とその背景」を問いただした。総務部長の高島健二氏は、各ランクに対し公正な基準を設けているとしつつも、業者育成のための改善が必要との考えを示した。
議会の様々な発言から、新型コロナ対策を含む多様な課題に取り組む姿勢が見られた。この議論を通じて、筑西市が市民の声に耳を傾け、より良い街づくりを目指す方針が確認された。