令和5年3月1日に行われた筑西市議会の一般質問では、市の未来に向けたさまざまなテーマが議論された。
特に焦点となったのが、市長の政治姿勢と新たな取り組みについての質疑であった。水柿美幸議員は、市長の表明した政治姿勢に対する見解をただした。須藤市長は、地域の文化や教育施策において、長期的な視野を持った取り組みが必須であると回答し、具体的には板谷波山記念館のリニューアルや多目的運動場整備について国へ要望を行ったことに触れた。
また、教育問題に関する質問も多く上がり、給食にまつわる話題が取り上げられた。田中隆徳議員は、学校給食に使用するお米の調達について鋭く追及した。市は、地元産の食材を使うことで、地域応援を強化する意向を示しつつも、実行可能性について慎重に検討を進めているとした。
さらに、今後必要とされる公共施設の見直しが求められた。市は、市民からの意見を反映させる形で、体育館の床の滑りやすさに関する問題にも言及した。安全性を担保するための修繕について早急に行っていく考えを示した。
一方で、6億円並みの教育予算の一部が情報システムに投じられ、毎年20億円以上の財源不足が発生している現状にある中で、その費用対効果についての見直しが必要との意見も出され、今後の財政運営への影響についての懸念も表明された。特に、これまでのシステム運用方法が維持され続けることへの疑問視があがり、より効率的な運用方法についての議論が必要とされている。
また、放課後児童クラブの運営方法については、今後の行政対応に期待を寄せる意見が相次いだ。子供たちの健全な育成において、利用ニーズをしっかり収集し、運営方法を検討すべきであると強調された。
今回の一般質問を通じて、筑西市における教育や地域文化に対する熱意がひしひしと感じられた。市民の生活向上へ向けた取り組みが具体化することが期待されている。