令和6年第1回筑西市議会定例会が行われ、様々な議題が提起された。
特に注目されたのは、子供たちの通学路に関する安全対策だ。市内の通学路には、歩道が整備されていない場所や車の往来が多い危険箇所が指摘されている。市の教育長、小室髙志氏は、通学路の安全対策を強化し、現在136箇所の危険箇所のうち121箇所についての対策が完了したと報告した。今後も各学校区で合同点検を行い、新たな危険箇所の対策を講じる考えを示した。
次に、スクールバス導入についても議論され、明野五葉学園で新学期からの運行が決まった。また、状況を考慮した柔軟な運行体制が求められている。特に、高校生への通学費補助制度の導入提案もされたが、市の教育部長によると、本市では高校進学世代の人数が減少しており、現段階での導入は難しいのとのことだ。
さらに、放課後児童クラブに関しても、ニーズが高まっている一方で、利用できない待機児童数が多く見受けられる。公民館や安価な運営での学童保育の取り組みに支援が求められた。
産後ケア事業に関しては、現在の利用日数制限について、利用者のニーズに応じたサービス提供ができるように検討する方針が示された。
その他にも、教職員や市の男性職員への育児研修が求められる中、須藤茂市長は、男女共同参画に基づいた育児参加の重要性を強調した。
防災についても議論が行われ、特にトレーラーハウスやムービングハウスの災害時活用が提案された。市内の施設での導入可能性が示唆され、今後の方向性が注目されている。
議席にて質疑が交わされ、実効性を求める声が多く上がる中、筑西市の未来に向けたさまざまな施策の必要性が再確認される形となった。