令和6年6月10日に行われた筑西市議会定例会では、明野五葉学園周辺の住環境改善やDX推進、副市長人事に関する質問が交わされ、市の今後の展望が語られた。
水柿美幸議員は、明野五葉学園周辺の住環境向上に対する施策を求めた。特に、地域の都市計画法上の用途地域の指定について問うた。これに対し、飯山正幸都市整備部長は、この地域は市街化調整区域であるため、用途地域の指定は行われていないと答弁した。また、集落維持のため区域指定を行った理由についても説明し、地域の安全な通行環境を保つための取り組みの重要性が指摘された。
また、市長の須藤茂氏は、明野五葉学園周辺の未来像について語り、地域の文化振興と人の交流を進める計画を強調した。「この地域は、公共施設が多く、人の集まりやすい場所としての特性がある」と述べ、地域の特性を生かした発展を目指す意向を示した。
次に、DX推進に関する質問が続き、高齢者の生活向上を図るとともに、住民の利便性を高める数々の取り組みが話題になった。矢口徹企画部長は、デジタル化による行政サービスの変革と今後の具体的な施策を紹介し、「キャッシュレス決済など、より便利で効果的なサービス提供を進めていく」と述べた。特に、キャッシュレス決済については市民の期待が高いとの根拠からも、サービスの拡充が必要であることが強調された。
さらに、副市長人事に関する質問では、県職員出身の副市長を起用する自治体が増えている現状が語られ、須藤市長は、自市の副市長が地域特有の事情を理解していることを強調し、外部からの人事よりも既存の地域サポートを重視する考えを示した。
議会の活発な質疑は、市民の切実なニーズを国や県に伝える重要な機会になっている。今後の取り組みに注目したい。