筑西市の市議会定例会が令和3年12月3日に開催され、主に空き家問題や明野五葉学園の教育方針についての議論が交わされた。空き家問題は全国的な課題であり、市内においても空き家バンクの登録件数は26件で、そのうち15件が成約に至ったものの、取り組みが不足しているとの意見があがった。
水柿美幸議員は空き家の苦情件数が毎年100件前後であることを指摘し、空き家に関連する住所データの透明性やセミナー開催を提案した。市民の意識を高め、不動産管理の重要性を訴える一方、国の法整備に期待する声も上がった。特に、土地所有権の不明確化が問題視され、空き家対策に関連した情報提供を強化する必要性が述べられた。
続いて、明野五葉学園の教育方針についても質問があり、教育長の小室髙志氏は「未来を拓く、明るく、たくましい明野っ子の育成」という目標を掲げ、キャリア教育に重点を置くと述べた。異学年交流を重視し、小学生・中学生が連携しつつ、英語教育を強化することも意図されている。
市は今後、キャリア教育を充実させ、地域の文化を尊重した教育課程の策定を進めると強調。教育支援センターを通じた不登校生徒への支援も必要で、オンライン授業を活用した居場所の提供に努力する意向を示した。