令和5年6月13日、筑西市議会定例会が開催され、一般質問が行われた。議員たちは地域の課題や市政運営について多くの意見を述べ、市民生活向上に向けた要望が相次いだ。
初めに、市からは新設された"シティプロモーション推進課"の狙いについて説明があった。須藤市長は、市の魅力を効果的に発信し、ブランドイメージを向上させるための活動を展開していくと強調した。新課設置の結果には、SNSのアカウントも取得し、積極的に情報発信をする準備が整った。
続けて述べられたのは地元業者の活用に関する発言であった。藤澤和成議員は市内業者の発注率が高まることを自らの発言で評価しつつ、さらなる活用策を求めた。渡辺総務部長は、令和4年度の市内業者への発注率が78.72%に達したと報告し、質の高いサービスの提供と地元業者の育成を図る考えを示した。
その後は、交通政策に関する取り組みがクローズアップされた。中座敏和議員は公共交通の不便さや自家用車への依存を問題提起し、特に高齢者が利用しやすい公共交通の整備が急務であると訴えた。市長は近隣市との連携を強化し、地域内交通の充実を図る方針を示した。また、デマンドタクシー"のり愛くん"についても、利用者の増加傾向を報告しつつ、予約が取りにくいとの市民の声に対応する必要があると認識していると語った。
さらに、子育て世帯への経済支援が求められた。中座議員は、通学や通勤時にかかる経済的負担を軽減するための助成制度を提案し、特に若年層が筑西市に移住し定住する条件を整える重要性を訴えた。これに対し、市長は国の政策を踏まえ、更なる検討を進めていく意向を示した。助成金枠の拡大や新制度の導入について、具体的な取り組みが今後期待される。
副議長の辞職についても議題に上がり、保坂直樹議員が辞職願を提出した。その後の選挙で小倉ひと美議員が新たな副議長に選任された。新副議長は、開かれた議会作りを目指すことを宣言し、議員一同の協力を求めた。
今後の議会運営や市政運営において、これらの取り組みが市民にどのように影響を与えていくのか、注目を集めることが予想される。