筑西市議会の令和3年第3回定例会が開催され、議員らは多岐にわたる一般質問を行った。
中でも、児童虐待やDVの現状についての議論が深まり、重要な問題として浮上した。
小倉ひと美議員は、最近の全国的なデータをもとに、児童虐待の件数が6年連続で最多を更新している事実を指摘した。これに対し、岡本こども部長は、筑西市内では特に大きな変化は見られなかったと述べる一方、相談件数の増加には懸念を示した。コロナ禍において、自宅での子どもへの接し方について心配する声も聞かれる中、早期発見のための取り組みが進められていると報告された。
次に、小倉議員がDVについても言及し、過去5年間の件数推移を尋ねた際、岡本部長は、DVの件数自体に大きな変化は認められないものの、特に令和元年度に母子避難が増えたことについて説明した。
医療に関して、須藤市長と平間保健福祉部長は、茨城県西部メディカルセンターが導入する新たな医療体制やコロナ禍での役割について報告。特に救急搬送率の向上や在宅医療の強化に努めていると述べた。市民の健康を守るため、地域医療への支援も必要であることが強調された。
また、これからの筑西市における教育環境についても議論され、小室教育長は地域住民との協力を重要視し、学校教育の充実に向けた取り組みを紹介した。地域と学校との連携がより強く求められていると感じる議員の意見に、教育長は同意し、今後も地域に根差した学校を目指す考えを示した。
児童虐待やDVの根絶を目指す姿勢や、医療環境の整備、教育制度の改善に向けた話し合いが、筑西市の未来を見据えた非常に重要な課題であることが浮かび上がった。さらなる対策が期待される中、市議会はその役割を担う姿勢を示した。