令和4年12月15日、筑西市議会は第4回定例会を開催した。この日のメイン議題は一般質問であり、複数の議員が市政に関するさまざまな問題を提起した。
初めに、秋山恵一議員が登壇し、健康管理や新型コロナによる影響について言及した。特に、経済の活性化と農業支援の必要性を強調し、須藤市長の取り組みに感謝の意を示した。
秋山氏は、会計年度任用職員の採用手続きについて質問し、「市役所での採用人数は155人」などの具体的な数値を求めた。これに対し、渡辺貴子総務部長は、正規職員の不足に応じて柔軟に対応していることを説明し、職員の処遇改善についても新制度導入により手当や福利厚生が強化されたと述べた。
経済の活性化に関する質問では、新たな市民イベントの提案が行われた。横田実経済部長は、「下館祇園祭やあけのひまわりフェスティバルが開催できたことは喜ばしい」とし、今後も地域イベントを充実させる方針を示した。
続いて、農業に関連した質疑も多く、田中隆徳議員は米作りの重要性と地域産業の振興について言及した。市の農業への支援策や、新規就農希望者へのサポートなどが必要であるとの見解が示された。これに対し、横田経済部長は、国の施策を活用し新規就農者育成に努めていると答弁した。
また、子育て支援に関する議論も展開された。須藤市長は「学費の無償化」などに向けた具体的なアクションプランを示し、教育環境の整備が急務であると示唆した。
上下水道の整備状況についても触れられ、鈴木勝利上下水道部長は「未普及地域の解消に向けて計画的に整備を進めている」と述べ、市民の生活基盤の強化に取り組む姿勢を示した。
最後に、土地改良区についての質問があり、農業用施設の維持管理と合理化に関する議論がなされた。須藤市長は、市も負担を検討する旨を示し、今後の取り組みに期待が寄せられる。
全体として、この会議は筑西市の行政への理解促進や意見交換の場となり、住民協働の重要性を再認識する機会となった。