筑西市の令和3年第4回定例会が12月17日に開催され、市の重要議案が多く上程された。
議案第79号の筑西市産業振興条例が継続審査として議題に上り、産業振興に向けた取り組みが求められている。議員の三浦譲氏は「地域の活力と経済力は比例する」としながら、条例の実効性を強調した。その一方で、他の自治体での条例適用が進まない点を指摘し、「筑西市はそうあってはならない」と述べた。条例が実際に使われ、関係者間の結束が必要であるとの認識を示した。
また、議案第92号に関する討論では、スピカビル5階の遊具施設に関する債務負担行為が議題となった。福祉文教委員会からの報告では、全天候型の遊具広場が求められていることが挙げられたが、予算案の規模には疑問の声も上がった。
議員の小倉ひと美氏は、5階フロアが過去に賑わっていた状況からの回復を強調し、「新たなにぎわいを創出するためには、子育て支援を軸とした活用が必要」と述べた。一方で、反対意見も出され、維持管理費用や財政負担についての懸念も指摘された。
議案第105号では、関正夫氏への名誉市民称号の授与が承認された。議会運営委員会委員長の赤城正德氏は「顕著な貢献をした方にふさわしい」と支持を表明し、名誉市民の功績への認識を再確認した。
最後に、令和3年度の一般会計補正予算において、子育て世帯への支援が強調された。こども部長の岡本はるみ氏は、「10万円相当の給付金を年内に支給予定」と述べ、具体的な施策の進行状況を報告した。市議会では今後、地域振興や子育て環境の整備に関心を持った支援策の展開が求められる。