令和3年第4回筑西市議会定例会が12月9日、行われた。
今回は一般質問が行われ、質疑応答を通じて市内の課題や施策の進捗について活発に議論が交わされた。
榎戸甲子夫議員は、須藤市長に対して多目的運動場の進捗状況を質問した。市長は11月に弘前市を視察し、先進的なスポーツ環境を兼ね備えた防災拠点としての施設を参考にする意向を示した。この視察は「単なる参考資料ではなく、筑西市が目指す施設のあり方を具体化するための指針となる」と強調した。
加えて、市長は多目的施設の構想が過去3年間進行していることを踏まえ、今後は国や県の補助を受けるために、具体的な提案を議員に提示する考えも示した。また、予算化に向けてのスピード感の重要性も指摘され、榎戸議員からは「他市の事例を参考に、早急な対策を求める」との意見が寄せられた。
次に保坂直樹議員は、筑西市の人口対策について質問を行った。須藤市長は昨年から今年にかけての転入者の増加が報告され、「筑西市まち・ひと・しごと創生総合戦略の効果が出ている」と述べた。特に、コロナ禍がもたらした影響により、地方移住への関心が高まっている点が挙げられた。
このような背景を踏まえ、議長は今後の施策として、若者の価値観の変化に着目し、地域との連携を強化していく重要性を訴えた。さらに、地方移住を促進するためのテレワーク環境の整備にも取り組む意向を示した。
最後に市民環境部長がカーボンニュートラルの取り組みについて言及した。2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにすることを目指し、市民や事業者との協力が必要であると強調した。環境問題への意識を高めるため、それぞれの役割を果たすことが求められている。
議会の最後には、駅のトイレ設置や土木工事の入札についても議論が及び、市民生活や安全に寄与する対策について多くの意見が交わされた。