筑西市議会の令和4年第4回定例会が12月14日に開会し、重要な議題が浮上した。特に、いじめや不登校問題への対応が議論され、明野五葉学園の開校に向けた取り組みが注目されている。
教育長の小室髙志氏は、明野五葉学園が大規模校であることから生じる心理的不安を懸念し、統合前から不登校がちの児童生徒への適切な対応が重要だと強調した。市では事前に各学校の状況を把握し、連携を強化する方針を示した。また、学校の適正配置に伴う心理的安全策として、スムーズな相談体制の確立を図る必要があるとした。
さらに、明野五葉学園の特性を生かし、メンタルケアのための体制強化が求められている。具体的な対策として、スクールカウンセラーの常駐を提案し、必要な場合の民間機関との連携も視野に入れている。特に、現在の不登校問題は緊急を要する状況であり、社会全体での支援が不可欠だ。
議員からは、フリースクールの設置や廃校舎の活用に関する提案もあり、筑西市が子供たちの居場所を確保するための施策に取り組むべきとの意見があった。教育長は、地域の実情に即した施策を進める必要性を認識していると述べており、今後の対応に期待が寄せられている。
また、「8050問題」に関しても言及され、地域支援の重要性が強調された。高齢者が自宅でふえる中、支援の体制が整備されていく課題が浮き彫りになった。多世代にわたる問題に対し、包括的なアプローチで解決を図っていく方針が示され、今後の動きに大きな注目が集まっている。