令和元年10月10日、筑西市議会の臨時会が開催され、主要な議題として一般会計補正予算が上程された。この補正予算は、全国高等学校総合体育大会の開催に伴い、下館総合体育館の空調設備更新工事に必要なものである。
議案第44号「令和元年度筑西市一般会計補正予算(第5号)」は、歳入歳出それぞれ7,128万3,000円を追加し、全体の予算額を417億4,203万3,000円に増額する内容である。この中には、683万3,000円の繰越金を活用することが含まれ、25%が一般財源からの充当になる。
企画部長の関口貴一氏は、今回の補正予算の目的について、「下館総合体育館メーンアリーナの空調機器更新工事を行うため、予算の増額をお願いするものでございます」と説明した。
さらに教育部長の小野塚直樹氏は、下館総合体育館における具体的な改修内容について言及し、工事は令和2年度にわたって行う予定であり、「来年8月の高校総体に間に合わせるため、工事は順調に進んでいる」と述べた。
質疑では5番の森正雄氏が補正の財源について質問したのに対し、関口企画部長は、「充当率は75%で、残りの25%は一般財源の繰越金からの充当です」と明確に答えた。これに対し森氏は、「その配分の考え方、根拠について伺います」と続けた。
また、23番の三浦譲氏も予算組みの点から質問を行い、「全額が繰越明許費になる理由」と「設計委託の進捗状況」について確認した。小野塚氏は、設計は今月中に完了予定であることを報告し、「入札、契約から発注、納期、工事という工程を考慮の上、繰越明許をお願いしている」と説明した。
全ての質疑が終わると、議案第44号は原案通り可決された。続いて閉会中継続審査申し出についても異議なく決まり、第2回臨時会が無事終了した。