加東市議会の第85回定例会が6月26日、開催された。
この会議では、令和元年度加東市一般会計補正予算(第2号)や小型動力ポンプ付ポンプ自動車等の購入計画など、複数の重要議案が審議され、賛成多数で可決された。
まず、総務財政部長の堀内千稔氏は補正予算の提案理由を説明。市内交差点での交通安全確保のための工事費や浄化槽清掃業許可申請に関する訴訟のための経費が必要と述べた。質疑では、交通事故の多発を受けた安全対策について語り、特に市道交差点の11箇所への工事が急務だと強調した。
次に、防災課長の三木秀仁氏が小型動力ポンプ付ポンプ自動車等の購入について説明。古くなった消防機器の更新が求められており、契約相手は有限会社岡本ポンプで、金額は7,639万9,200円。入札には6社が参加し、落札者は岡本ポンプであった。この流れについて、北原豊氏から「税金を節減する工夫は何かあったのか」との質問があったが、堀内氏は手続きに関する費用負担の考慮を示した。
さらに、桑村繁則氏が提案した「下水道施設の改築に係る国庫補助の継続と予算枠の拡大を求める意見書」が審議された。桑村氏は、老朽化した汚水処理施設の改築に国家の財政支援が必要であると強く訴え、可決に至った。この意見書は、将来的に下水道の整備が滞ることによる市民生活への影響を懸念するものとなった。
また、東条地域小中一貫校建設に関する決議案も審議された。入札が不調に終わったことを受け、透明性確保のための実施設計の積算検査を求めるものであったが、最終的に否決された。反対の声は、調査に特化することが適切でないという意見が多かったことが影響しているようである。議会内での討論は激化し、委員会委員の専門性が問われる内容となった。