令和5年9月26日、多可町議会の第123回定例会は重要な決定を行った。
町議会では、令和4年度の各会計決算について認定を行い、さらには複数の議案も審議し可決された。特に注目されたのは、「議員定数条例の一部を改正する条例」であり、議員数を14名から12名に削減する提案が否決されたことである。
議員の中では、藤本 一昭議員が、「経済的支援策が必要である」とし先行して議案に賛成する発言を行ったが、内橋 志郎議員は「減数によるひずみを危惧した」として賛成理由を述べた。一方、門脇 保文議員や清水 俊博議員は人数の減少が様々な問題を引き起こすと主張し、更なる議論が必要であることを強調した。
此外、令和4年度決算では、総歳入が約121億7,917万円、歳出は約120億2,410万円であり、収支差額が若干の黒字を計上する結果となった。物価高騰や経済情勢についても意見が分かれ、住民支援策の重要性が再確認された。
議論の中で、藤本議員は「新型コロナ及び物価高騰の状況下において地方創生への積極的な施策が求められる」と強調した。一方で、議員への期待や仕事の質を向上させるため、議員定数の見直し、人員確保を有効的に進める必要があるとの意見も多く見られた。
本会議では、全議案について正式な採決が行われ、特に決算認定の議案は賛成多数で採決され、議員定数削減に関する議案は、賛成はわずか6票であったのに対し、反対が7票を集めた。これにより、現行の議員定数は維持される。
今後も各議員は町の意見を反映しつつ、地域の活性化に貢献する議会運営を期待されている。