令和6年5月7日、加東市議会の第119回臨時会が開催された。
今回の議会では、11件の議案が提出され、無事審議が行われた。市長の岩根正氏は、開会の挨拶で連休中のイベントについて言及した。特に、兵庫県立播磨中央公園で開催された自転車競技大会の成功を紹介し、地域の活性化に寄与したと強調した。
議題には、専決処分の承認を求める件が含まれており、加東市税条例及び都市計画税の改正が提案された。総務財政部長の肥田繁樹氏は、物価上昇を上回る賃金上昇を促すための措置を説明し、災害時の職権減免に関する規定も新設されることを伝えた。この改正は、税制の柔軟性を高めることを目的としている。
また、国民健康保険税条例の一部改正も承認された。市民協働部長の眞海秀成氏は、軽減対象の拡充によって市民の負担を軽減する内容を説明し、具体的には賦課限度額の引き上げや所得基準の変更が行われることを明らかにした。これにより、72世帯に影響が及び、税額が約1万7,000円増額される見込みである。
次に、令和5年度の水道、下水道、病院事業会計の予算繰越計算書が報告された。上下水道部長の小坂征幸氏は、年度内に工事が完了しなかった理由を詳細に述べた。納期の遅延が原因であり、2026年度までに計画が進むことを説明した。
さらに、令和6年度水道・下水道事業会計の補正予算が一括上程され、圧倒的多数の賛成により可決された。これらの予算は雨水幹線改築に伴う費用補償のためのものであった。各工程の重要性が再確認され、市のインフラ整備が進められることが期待されている。
最後に、新しい教育委員会の任命について議論がなされた。市長は、藤原路寛氏を教育長に任命する旨を告げ、今後の教育行政の発展に対する期待を寄せた。藤原氏は、教育行政における個性を伸ばす政策を重視する姿勢を示し、議員の賛同を得た。議会の終わりには、市長が会議の成果に感謝を述べる中、議案はすべて無事に可決された。